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第4章 プログラムの要素


 複雑怪奇なプログラムというものなのですが、動きは超単純で、一言でいうと以下です。

「読んで書くだけ」

例えば、
(電子辞書)辞書データベースを読んで単語の意味を表示するだけ。
(ゲーム)戦闘結果を受け取って画面に表示するだけ。
(ATM)出金額を受け取ってお金を出すだけ。
(ブラウザ)URL を聞いて、その場所にある情報を表示するだけ。

 極めて乱暴な言い方ですが、何かしらを受け取って、それに応じて何かしらを差し出す。
 ぜんぶこの流れです。
 大枠でも細かいところでもこの流れが連続しているだけです。

「でも、もっと具体的なプログラム的なところはちがうんじゃないの?」

 というと、そうでもないです。
 具体的な構成も、すべては以下の3つに集約されます。

・上から順番に実行
・条件により分岐
・繰り返し

 これだけです。ぜんぶこの組み合わせです。
 単純です。
 というか、なるだけ単純になるように作るれ。その方がテストが楽だ。

 具体的に、ゲームで例えると以下のようになります。


 これから先、プログラムでなんか悩んでパニくって鬱になって死にそうになったら、基本はこれだけなんだわ、って思い返してください。
 きっと出口が見つかると思います。
 見つからなかったらそのシステムというか、その企画は、仕様の段階で間違っていること請け合いなので、君のせいじゃない。
 そんなときは、

 「ヨ~ロレ~リ~ホ~~」

 と叫びつつ部屋から出ていけば誰も引き留めないはず。
 それは敗走ではない、脱出だ。
 別の意味での出口が見つかった。
 良かった。

 というわけで、ここまでまだ1行しかプログラム書いていませんが、次からは具体例を少々。